Form W-4 見直しのチャンス!変更点のポイントをわかりやすく解説
お給料からの源泉徴収額を計算するForm W-4が改正されました。
2025年の申告結果を受けて源泉徴収額の調整が必要となる方や、2026年から家族構成・雇用条件などの所得に変化がある従業員は、Form W-4の見直しをおすすめいたします。
2026年度から導入される新しい様式では、控除や扶養情報の反映方法が大きく改善されています。 その概要と実務上の注意点についてご案内いたします。
■ 2026年度版 Form W-4 が新しくなります
~源泉徴収額をより正確に反映できる新フォーム~
IRS(米国内国歳入庁)は、2026年度から適用される新しい Form W-4(源泉徴収調整フォーム)を正式に導入しました。 今回の改訂は、「One Big Beautiful Bill Act(OBBBA法)」による税制改正を反映したもので、給与からの源泉徴収額をより正確に計算できるよう設計されています。
■ 改訂の概要
新しいForm W-4では、従来の構成を基本的に維持しながらも、いくつかの重要な改善が行われました。 まず、子ども税額控除(Child Tax Credit)の金額がこれまでの1人あたり2,000ドルから2,200ドルへ引き上げられました。 扶養家族がいる従業員にとっては、提出をすることにより、この変更にて年間の源泉徴収額がやや軽減される可能性があります。
さらに、従来のStep 4B(控除を反映するためのワークシート)が大幅に拡充されました。これまで簡略的だった記入欄が1ページ全体に拡大されました。
これにより、納税者が自分の控除額をより正確に反映できるようになっています。
ワークシート上では、OBBBA法によってできたチップ収入や残業手当、自動車ローンの利息、そして65歳以上の納税者に適用される個人控除といった項目も考慮できるようになっています。 そのため、源泉徴収の精度が向上します。
結果として、年末調整や確定申告の際に発生しがちな過不足が減少し、より公平で実態に即した徴収が期待されます。
■ 更新が必要な方について
この新しいフォームは、すべての従業員に再提出を義務づけるものではありませんが、状況に応じて更新が推奨されます。 たとえば、昇給や勤務形態の変更があった方、扶養家族が増減した方、副業や複数の雇用先を持つ方、チップや残業収入が多い職種の方、そして65歳以上で新たに個人控除の対象となる方は、ぜひ新しいForm W-4への更新をご検討ください。
これまでと状況が変わっていない方でも、2026年度の制度開始にあわせてフォーム内容を見直すことで、より正確な源泉徴収につながります。
■ 提出の流れと時期
新しいForm W-4の正式版はIRSより公表されており、オンラインにて入手可能です。 従業員の方は、ご自身の最新の控除・扶養状況を反映させて記入し、勤務先の人事または給与担当者へ提出してください。IRSへ直接送付する必要はありません。
提出のタイミングについては、明確な期限は定められていないものの、給与や家族構成に変更があった場合は速やかに提出することが推奨されています。
すでに提出済みのW-4が現状を正しく反映している場合は、再提出の必要はありません。
■ 会計事務所からのコメント
今回の改訂は単なる様式の更新ではなく、源泉徴収制度そのものをより精密で公平な仕組みに近づけるための重要な一歩といえます。特にチップ収入や複数の所得がある方にとっては、控除の取り扱いがこれまで以上に複雑になる可能性があります。
Form W-4は、単なる税金の書類ではなく、ご家庭の毎月のキャッシュフローに直接関わる大切なフォームです。 源泉が多すぎれば毎月の手取りが減り、少なすぎれば申告時に思わぬまとまった納税が必要になります。 正確な源泉徴収設定は、日々の家計管理と税務のバランスを保つうえで欠かせません。
質問等ございましたら、いつでもご連絡ください。

