ホーム > ニュース一覧 > 今年の確定申告
2022年11月30日

今年の確定申告

Q: 2022年の確定申告で変更がありますか?

A: まず、2022年度の標準控除(Standard Deduction)は、独身や夫婦別々申告は1万2550ドルから1万2950ドルに、夫婦合算申告は2 万5100 ドルから2 万5900 ドルに上がります。

個人年金プラン(IRA)への最大拠出金額は変更なく、6000ドル(50歳未満)又は7000(50歳以上)です。Health Saving Accountへの最大拠出金額は、昨年から少し増え、3650ドル(本人のみのプラン)又は7300ドル(ご家族プラン)になります。55歳以上の方が追加で拠出可能な金額は、1000ドルから変更はありません。

外国所得控除(Foreign Earned Income Exclusion)の最大控額が、10万8700ドルから11万2000ドルまで上がりました。

一方、2020年や2021年は新型コロナウイルスのため特別な対応がされていた分野に関しては2019年に近しい基準へと戻ってしまった控除もいくつかあります。

寄付は、一人$300までStandard Deductionの方も2020年と2021年は控除可能でしたが、2022年からはなくなり、2019年同様Itemized Deductionの方のみが恩恵を受けられます。

Child Tax Creditは2021年は最大子供一人につき$3600だったのに対し、2022年は子供一人につき$2000となります。更に、子供の教育費用控除(Child and Dependent Care Credit)に関しても、2021年の最大控除額が$8000から2022年は$2100へと下がります。

Earned Income Tax Creditについては、還付の上限が6728ドルから6935ドルへと増えたのですが、控除可能な方の所得のリミットが下がりました。例えば、お子様のいない独身の方の申告の場合、2021年は2万1430ドルの所得の方まで申請できましたが、2022年は1万6480ドル以上所得があると申請できません。2021年と2022年で、例えと同じ状況だったとして計算をしてみると、EITCで2021年に約$1500の還付があった人は、2022年で受け取れる額は約$500です。もしかしたら、昨年はたくさん還付があった方も、今年は還付額が減る可能性があります。

最後に、Form 1099-Kを受け取られる方が多くなるかと思います。2022年より大きくルールが変更しています。1月末から2月まで受け取られるのを確認してから申告をするように注意をしておきましょう。

なお、年間の税金がかからない贈与の金額は1万5000ドルから1万6000ドルに、相続税の控除の金額は1170万ドルから1206万ドルへと上がりました。

今年の確定申告書の期日は4月18日です。去年還付があった方も、念の為、早めにお手続きをしておくのをお勧めいたします。質問等ある方はいつでも弊社までご連絡ください。今年の分だけではなく、来年度の税金対策やプランも考えておくのも大事です。

トップページへ戻る