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2022年11月15日

ストックオプションとは

Q: 勤務先から福利厚生としてストックオプションを与えられています。これは、どのようなものですか?

A: ストックオプションとは、会社の従業員が一定の期間内に、あらかじめ決められた価格(権利行使価格)で自社株を購入できる権利です。ストックオプションを与えられた従業員は、市場より安く自社株式を取得でき、その株式を売却して利益を得られます。また、会社が報酬として自社株を渡す場合もあります。

ストックオプションには、特別な税制が適用される「税制適格ストックオプション」というものがあります。税制適格ストックオプションの代表例に、報酬型ストックオプション、従業員持株制度が挙げられます。

報酬型ストックオプションは、権利の付与ならびに株式購入時には課税されません。しかし、①ストックオプションが付与されて 2 年以上が経ってから売却、②株式を取得して 1 年以上が経ってから売却、この 2 つを共に満たす場合、利益は長期 Capital Gain として扱われ、軽減税率が適用されます。この条件を満たさずに売却して利益が生じた場合、通常の税率が適用されます。

従業員持ち株プラン( Employee Stock Purchase Plan) は、企業が提供する従業員向けの株式購入制度のことです。従業員は割引価格で自社株を購入できます。報酬型ストックオプション同様、購入権の付与ならびに権利の行使日時点では課税はされません。ただし、購入時の割引分は課税の対象になります。

通常、ストックオプションを付与された従業員は、ストックオプションの権利を行使した時点で利益が確定し、権利行使した年度の確定申告にて利益に対する課税を受けます。利益の繰り延べができる可能性もあります。まずは、大きな所得が発生しそうなときには、税金対策のためにも弊社までご相談くださいませ。

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