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2022年06月15日

会社の売却

A: 自分の所有する会社を売りたいです。いくらが妥当ですか?

Q: 会社を売却する時のルールや計算方法は決まっておらず、売却したい人と購入したい人とで取引します。しかし、両者の評価額が妥当であるか、専門家である第三者による評価決定が必要です。一般的な会社の評価方法には次の3種類があります。それぞれのアプローチについての特徴や、長所・短所を紹介していきます。

マーケットアプローチ

最もによく用いられる方法で、市場価格をベースに評価します。あなたの会社と同じようなビジネス形態や規模の会社が、最近、マーケットでいくらで売買されたかを参考にします。メリットは、市場価格が反映されるため、客観的な評価ができることです。ただ、あなたの会社と比較する会社が似ていないと、評価額を決定するのは難しいと言えます。また、会社固有の長短所を評価に反映できません。

インカムアプローチ

将来、会社がいくらキャッシュフローや収益を生み出せるかを予測し、評価する方法です。過去の業績を見て、将来の業績の見込みを予測し、現在価値を算出します。この方法は、個人事業主にとっては少しトリッキーです。なぜなら、もしビジネスオーナーと顧客との関係性が親密であった場合、ビジネスオーナーが変わることにより、以前と全く同じビジネス形態、営業手法をとったとしても、過去と同じ業績が続かず、予想よりも収益が上がらない可能性があるためです。

コストアプローチ

これは、会社の純資産をベースに評価する方法です。純資産とは、総資産から総負債を引いたものです。現在保有している資産(現金や機械、設備などの固定資産)が現在価値でいくらか、負債(ベンダーへの未払いの請求書や銀行からの借入など)を返済したら、実際に手元に残る現金はいくらなのかを考慮します。メリットは、会社の決算書が前提の評価法のため客観性に優れていることです。しかし、インカムアプローチと違い、過去から構築されてきた純資産ベースなので、将来の収益を評価には反映できないデメリットがあります。

このように会社の評価方法はさまざまであり、会社の形態や規模によっても異なってきます。一つの手法だけを使う場合もあれば、組み合わせて算出するケースもあります。

また、会社の資産(固定資産、のれん、ノウハウ)を売る場合も同じように計算します。第三者の意見を用いて、お互いに納得のいく形で売却を進められるといいですね。

当社では会社の売却・購入に関するお手伝いもしております。是非お気軽にお声掛けください。

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