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2023年02月15日

永住権の放棄と確定申告

Q: 永住権を放棄して日本へ帰国する際、確定申告で必要な手続きは何ですか?

A : 永住権を放棄した年までアメリカで確定申告書の提出が必要です。永住権の放棄後にアメリカで所得が発生しない限り、それがアメリカで最後の申告となります。税務上のステータスは、永住権の正式な放棄の手続きの日を境に、放棄前はアメリカ居住者、放棄後はアメリカ非居住者となり、暦年中に居住者と非居住者の二つの期間が混在する状態をDual Statusと呼びます。

なお、市民権を放棄する場合も同じです。

Dual Statusとして申告をする際は、居住者である期間は全世界所得を「Form 1040」で、非居住者の期間は米国源泉所得だけを「Form1040NR」で申告します。

ほとんどのケースでは、 Dual Status で申告する方法が税制面で得となりますが、Dual Statusで申告する場合、一般控除が取れないなどの制限もあります。また、居住者・非居住者の日数によっては、 Dual Status にならないことがありますから、所得の状況や全体を見て、それぞれの人に一番合った申請方法を選択する必要があります。

帰国したら今度は日本でも確定申告書が発生します。日本もアメリカも帰国される前に事前準備をしておきましょう。日米にまたがる税金に関する質問は、いつでも弊社までご相談ください。

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